更年期や更年期障害と症状、対策。

更年期とは?(女性編)


更年期は全員が通る道です。女性の閉経の前後10年、おおよそ45歳〜55歳の時期のことをさします。この時期心身に不調を感じる女性は90%。「辛い」と感じる4人に1人は日常生活に支障が出る更年期障害になる時期です。

しかし症状は、個人差が大きく種類も多様。つらいと感じても「我慢」してやり過ごす方が大半です。

 

社会の変化とともに、女性の生き方や働き方も多様になっている今、体の不調による歪みは、本人が感じるだけではなく、家庭や職場、地域社会にも大きな影響を与えています。


ちぇぶら「更年期を振り返って」アンケート(n=1014)
ちぇぶら「更年期を振り返って」アンケート(n=1014)

そこで『ちぇぶら』は、1014名の女性へのアンケート結果から見えてきた、更年期を迎える方々に本当に必要な、

①運動の機会「ちぇぶら体操」
②正しい情報を知る機会
③コミュニティの機会
を提供する「更年期サポートプログラム」を研究・開発・普及しています。


更年期障害になる3つの理由と「ちぇぶら」の取り組み


更年期には、全員が女性ホルモンがダイナミックに変化するのに、症状が軽い人と重い人がいるのはなぜか、不思議に感じたことはありませんか? 実は、更年期障害になるには3つの理由があるのです。

 

①身体的要因

女性ホルモンの急低下と自律神経の乱れによる様々なココロやカラダに出てくる症状によるものです。

(発汗、ほてり、冷え、しびれ、不眠、不安、焦燥感、関節痛、肌の乾燥など)

▶︎【ちぇぶらの対策】「ちぇぶら体操」で自律神経を整えます。(自律神経を整える呼吸、肩こり解消、尿もれ予防等)
ほか:マットエクササイズ、バランスボールエクササイズなど

 

②環境要因

介護、子どもの巣立ち、仕事での責任ある立場になる、というような、身の回りの環境変化。普段は気にならないことも、体調が本調子ではないときは、ダメージを受けやすくなります。

▶︎【ちぇぶらの対策】『ライフキャリアデザインワーク』 一生を通した、人生の「転換期」を俯瞰して見ることができるワークです。同じ変化が起こったとしても、心構えがあるかないかで捉え方、過ごし方が変わります。

 

③心理的要因

繊細な性格、まじめな性格など、本人の気質が関係していると一般的には言われています。しかし、これらは更年期を「正しく知ること」や共有のテーマを持った仲間がいることで、ハードルを大きく下げられます。

▶︎【ちぇぶらの対策】更年期のメカニズムと対策ケア方法をわかりやすく解説する『女性ホルモンとカラダのトリセツ』講座を実施したり、「更年期」という、共通のテーマを持ったコミュニティを作ることを行なっています。


運動と更年期症状との関係


更年期症状は女性ホルモンの低下と自律神経の乱れのダブルパンチで起こります。そこで、更年期にオススメなものは運動です。カラダを動かすということは、自律神経の興奮状態とリラックス状態を切り替え、整える効果があります。

そのため、自律神経の乱れによって起こる更年期症状を緩和させてあげる効果が認められいます。また、女性にとって運動の習慣をつけ筋肉を維持することは、今の快適さだけでなく、未来の健康に大きく関わってきます。

 

表は、『ちぇぶら』のセミナー参加前後の簡略更年期指数(※)の変化です。ほぼ全ての症状においてセミナー参加後(体操をした後)の方が更年期症状が緩和されていることがわかります。


更年期には、どんな症状があるの?


更年期症状は、女性ホルモンの急低下と自律神経が乱れる

ダブルパンチによって、200〜300種類もあると言われています。

女性ホルモンも自律神経も、全身の様々な機能に関わっています。そのため、それらのバランスが崩れれば、心やカラダに様々な症状が出てきます。

 

中でも、「更年期では?」と感じた不調の中で、身体面では「疲れやすくなった」、「肩こり・腰痛」、精神面では「怒りやすく、イライラする」「くよくよしたり、憂うつになった」と感じる方が多いようです。

 

これ以外にも、のぼせ、発汗、不眠、動機、めまい、月経不順、不正出血頭痛、皮膚の乾燥、湿疹、粘膜の乾燥(目や鼻、膣乾燥感)、かゆみ、シミ・くすみができやすい、手足のこわばり、しびれ、腰や手足の冷え、気持ちが沈む、物忘れ、尿意を感じやすくなるなど、一見すると更年期とは思えない症状もあります。

女性ホルモンの低下と自律神経の乱れ
女性ホルモンの低下と自律神経の乱れ

更年期には必ず終わりがあります


一つ覚えていて欲しいことは、更年期症状には必ず終わりがあるということです。性ホルモンの低下に体が慣れてくれば自律神経の乱れの症状はおさまります。
なので、仕事や夢をあきらめてしまうことや、人生に関わるような、大事な決断は、決して焦ってしてはいけません。体調がいい時、もしくは体調を整えてからするようにしましょう。


更年期と間違いやすい病気


 更年期症状だと思っていたら、実は他の病気のサインだった

というケースもあります。病気の早期発見のためにも、原因が特定できない体調不調が続くときは婦人科や女性外来で相談をしてください。

 また、閉経後、卵巣の働きが停止すると私たちの健康を守ってくれる役割の女性ホルモンの分泌はほぼ0になります。これにより、コレステロール、血圧、骨量にも変化が出てきます。

カラダは内側から大きく変わってきます。更年期以降は、食事や運動、睡眠など基本となる生活習慣を見直すことが、この先長く続く人生を健康に快適に過ごすためには必要不可欠です。



これから長く続く人生のために


健康は一人一人の基本的な人権です。すべての人は自分の人生、自分の健康を自己決定する権利があります。しかし私たちは頑張り屋さんで、「今は仕事で忙しいから」「介護や子育てで忙しいから」と自分のことをつい後回しにしてしまいます。

人のために優しくすることは素晴らしいことですが、それで無理をして体調を崩してしまったり、自分が不機嫌になったりしていたら本末転倒。

 まずは、「更年期」は誰もが通る期間なのだと自覚し、そして自分自身のココロとカラダを快適に保つ知恵を身につけましょう!更年期以降も、人生はこの先まだまだ長く続きます。自分の仕事や趣味・家庭や社会参加を大切に、自分が望むライフをデザインしていきましょう。

 

(文章:永田京子 NPO法人ちぇぶら代表理事)


更年期症状を自己チェック!簡略更年期指数(SMI)

出典:小山嵩夫更年期・閉経外来-更年期から老年期の婦人の健康管理について-,日本医師会雑誌109:259-264,1993

ダウンロード
簡略更年期指数チェック表ダウンロード
簡略更年期指数-chebura.pdf
PDFファイル 297.0 KB