【報告】カナダ・バンクーバーで開催の国際閉経学会で発表しました

【報告】カナダ・バンクーバーで開催の国際閉経学会で発表しました。

こんにちは!NPO法人ちぇぶら代表理事の永田京子です。

更年期は \ the change of life /

2018年6月6日、カナダ・バンクーバーで開催の更年期に関する世界会議に出席、発表してきました。

 International Menopause Society(IMS)

 16 World Congress on Menopause | Vancouver 2018 

国際閉経学会(IMS) は、世界で一番最初にできたイギリスの更年期医学会です。

IMSが出す発表は、世界中の専門家に「常識」として認識され、様々な現場で活用されていくことで有名です。この国際閉経学会の世界会議は、世界の更年期に関わる専門家が一同に会し、最先端の研究を発表する場所です。 

 

下記は、永田の発表や参加しての報告をまとめます。

会議の様子
会議の様子

【参加会議】国際閉経学会総会:2018年6月6日~9日にカナダ・バンクーバーで開催の会議

IMS 16WORLD CONGRESS ON MENOPAUSEに参加

 

【実施母体】:国際閉経学会 International Menopause Society(IMS)

1978年に設立。”International Menopause Society” は頭文字をとっ て”IMS”と称されています。世界初の更年期医学会で本部は英国。IMSが出した声明や見解は、世界的にスタンダードなものとして専門家によって認識され、活用されています。国際閉経学会総会は、世界の更年期に関する専門家が一同に会し、最先端の知見を発表する機会です。今回は4日間(Pre CONGRESSを含めると5日間)にわたって開催されました。

発表を聴いた各国のドクターと
発表を聴いた各国のドクターと

①更年期研究の発表

更年期の知識と運動を伝える当団体の取り組みと、当団体で実施しているエクササイズが、サルコペニアの予防の観点から更年期女性の受講者の生活にどのような影響をもたらしたかの研究成果を発表しました。またエクササイズにより更年期症状が緩和される効果に加えて、この発表では健康の大きな節目である更年期の適切なサポートで将来の介護リスクを下げる可能性を提示しました。現代の日本で問題となっている社会保障費削減の可能性は世界からの注目が高い話題です。

 

会場のFAIRMONT HOTEL VANCOUVER
会場のFAIRMONT HOTEL VANCOUVER

 

サルコペニアを予防するための簡単かつ確実な取り組み

【日時】6月6日13:50~14:20(バンクーバーの現地時間)

【場所】  FAIRMONT HOTEL VANCOUVER (Hall:Pacific Foyer)

【発表者】永田京子(NPO法人ちぇぶら代表理事) 

※英語での発表です。

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<Vancouver, Canada> 

【Title】Simple and reliable efforts to prevent Sarcopenia

【Day】06/06/2018 from 13:50 to 14:20(Local time in Vancouver)

【Hall】  FAIRMONT HOTEL VANCOUVER (Hall:Pacific Foyer)

【Presenter】Kyoko Nagata/NPO Chebura’s Founder

※Language: English

 

●Purpose

Japan is the world ‘s top longevity country. Japanese people have 100 years of life. But, They are the world ’s top bedridden old women. The average period is 13 years. It is one seventh of life. Japan in 2025,It will have that the baby-boomer generation has become the age of 75.One in three people is over 65 years old, and one in five people is over 75 years old “Ultra-super aged society” is come. Sarcopenia is a serious social problem in Japan such as women's quality of life, nursing care, economic pressure. Efforts from menopause are important for prevention of sarcopenia.I will present the specific efforts of our organization and how the movement affected the lives of menopausal women.

●Methods

 We provided a simple exercise about 2 MET`s for 55 women aged 45 to 55. We checked the menopausal index sheet for women before exercise and after exercise. By doing so, it is possible to investigate what kind of change is in the experience value of menopausal symptoms by exercise. We will prevent sarcopenia by offering exercise to settle in daily life.

●Results

 Unpleasant index of menopause is the all declined on average. Especially among it is such as “coldness of the hands and feet” “feelings of anger” and “sleeping”. Some women say that “The feeling is stable” “have reduced the dosage of sleeping pills.” by exercising. You can do these exercises in your daily lives. Because, I am communicating a simple and easy exercise. You have established the exercise habits.

 ●Conclusions

 It is important to establish exercise habits for sarcopenia prevention. Although this is widely perceived, but 80% of menopausal women are not exercising.

Menopausal symptoms are alleviated by moderate exercise. Exercise that is simple can be taken into life without difficulty. Knowing the comfort of moving the body, continue. Our approach will prevention future sarcopenia and make healthy longevity life.

 

 

IMSのProfessor Mary Ann Lumsdenさんと 
IMSのProfessor Mary Ann Lumsdenさんと 
日本から来た東京医科歯科大学の先生方と
日本から来た東京医科歯科大学の先生方と

②海外更年期状況の視察・調査

IMSでは、各国の専門家たちは更年期についてどのような共通のコンセンサスや理解を持っているのかを調査しました。また、グローバルスタンダードとして、海外の更年期に関する対策方法、実際の女性たちの更年期啓発の普及状況を調査しました。

 

→Management of menopause lessons from EARST &WESTというテーマの発表では、更年期の不調に対しアジア諸国ではまずは運動や食事など生活習慣を整えることが一般的で、欧米諸国はHRTなどの治療法が一般的であるという内容の発表がありました。また、アメリカ、カナダ、イギリスなどはファミリードクター制度のため、更年期の不調では専門医にかかりづらい事もあり自らの健康増進に積極的であるとの声がありました。

 

バンクーバー開催の集合写真
バンクーバー開催の集合写真

③海外更年期状況の報告/展望

2017年より主に家族の海外転勤に伴う海外在住者から当団体へ更年期相談や問い合わせをいただく機会が増えてきました。海外更年期状況の調査を行うこと、学会参加を機にネットワークを作ることで、相談を受けたときに必要な場合は適切な機関へ橋渡しを行えるようにします。将来の展望としては、海外でも適切な更年期サポートが受けられるよう伝え手となる当団体の講師を育成し、更年期を迎えたときに孤立する人がいない社会を目指します。

 

→出張中に現地の方々の協力を得てカナダ・バンクーバーとビクトリアの2都市でNPO法人ちぇぶらのセミナー「女性ホルモンと心とカラダのトリセツ」を実施することができました。

1) Vancouver, Canada

【日時】 2018年6月2日(土)13:00-14:30 (バンクーバーの現地時間)

【場所】Pan Pacific Vancouver Hotel(Sasaki Art Gallery)

現地在住の日本人、16名定員中16名が参加しました。

 

2)Victoria, Canada

【日時】 2018年6月10日(日)13:00~14:30

【場所】LeBlanc Living(in Victoria,Canada)

現地在住の日本人、10名定員中10名が参加しました。

ビクトリア開催の集合写真
ビクトリア開催の集合写真
バンクーバーでの講座の様子
バンクーバーでの講座の様子

参加者の声(一部抜粋)

受講者の声
受講者の声
受講者の声
受講者の声

受講者の声
受講者の声
受講者の声
受講者の声

 この度は、海外での会議参加にあたって、倶進会様のご支援をいただきました。また、講座開催にあたってはorganizerとしてKaori LeBlancさんはじめ、MioさんやMikikoさん、多くの方がサポートくださいました。日本では、ちぇぶら事務局長の田村さんはじめ認定講師のみなさまにも助けられました。多くのかたの協力に心から感謝を申し上げます。

 

おかげで海外で日本での当団体の取り組みを発表し、また海外の取り組みを学ぶことができました。さらには、現地在住の日本人向けに実際にセミナーをレクチャーする機会に恵まれ、海外で生活をする更年期を迎える女性の環境面の把握ができ、手応えも感じることができました。日本は他の先進国と比べると、女性の社会進出が遅れ健康に対する理解も不十分です。今回のでの経験や学びを活かして、日本の女性をさらに元気にしていけるよう今後とも活動を続けてまいります。

引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。

 

報告は以上となります。

心から感謝を込めて。

 

特定非営利活動法人ちぇぶら

代表理事 永田京子

【団体の活動目的】NPO法人ちぇぶらは、社会からのサポートが薄い、「更年期」を迎える女性が「健康」を選択できる社会にする、という目的で行っています。更年期は9割の女性がさまざまな症状を感じますが、事前に正しい情報を知る機会がなく、対策としては「耐える」というものがトップ。辛いと感じる女性の4人に1人が日常生活に支障がでる更年期障害になっています。そのひずみは本人が感じるだけではなく、家庭や職場、地域社会に大きく影響しています。そこで、ちぇぶらは30、40代のこれから更年期を迎える女性をターゲットとし、更年期の正しい知識をつけ運動の機会の提供、コミュニティの提供を行い、「更年期」を後ろめたいもの・隠したいものではなく、前向きなものとして話題にし正しく知る機会を拡大させています。

 

 

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